ブルボンの「ルーベラ」といえば、サクサクのラングドシャ生地を細長く巻き上げた日本のお菓子で、軽い口当たりと繊細な甘さが人気を集めてきました。
ティータイムやギフトとしても定番となり、多くの人に愛され続けてきたルーベラですが、2022年に惜しまれつつ販売が終了しました。
この記事では、ルーベラ終売の背景や代替品である「ラングロール」との違いを詳しく解説し、よくある疑問にもお答えします。
ルーベラとはどんなお菓子だったのか
2〜3日前にホワイトロリータが話題になってたけど、ブルボンのあのシリーズで1番好きなのは #ルーベラ 〜
って思ってたら、2022年に終売になってた。ごめん、ルーベラ、知らんかった…
ルマンドとかに比べて人気なかったんかな😢 pic.twitter.com/R6Hpe3CiwY
— 好角家見習 おけいぽ (@iyanbanker) October 30, 2024
ルーベラは、ブルボンが1972年に発売したロール状のクッキーです。ラングドシャ生地を使ったこのお菓子は、軽やかな口当たりと上品な甘さが特徴で、世代を超えて長く愛されてきました。
ラングドシャ生地とは、フランス語で「猫の舌」を意味し、その名の通り軽くて歯ざわりが良いのが特徴です。そんなラングドシャ生地を薄く焼き上げて巻いたルーベラは、特有のサクサクとした食感が人気を呼び、お茶請けや贈り物として長く親しまれてきました。
ブルボンは、日本国内で洋菓子を親しみやすくしようと1970年代からさまざまな商品を展開しており、ルーベラもそのひとつとして、洋菓子市場を支える看板商品となっていました。
しかし、時代の変化により、ルーベラも時代の波に飲み込まれ、最終的には終売となったのです。
ルーベラ販売終了の背景と要因
約50年にわたって愛されてきたルーベラですが、2022年に惜しまれながらも販売が終了しました。この決断の背景には、原材料費や輸送コストの高騰といった経済的な要因が絡んでいます。
ルーベラの製造過程は、ラングドシャ生地を何度も焼き上げ、特有のロール状に巻き取るため、通常のクッキーよりも手間がかかります。
コストの増加や製造の難しさから、ブルボンはやむを得ず終売に至ったと考えられます。
原材料費の高騰
近年、食品業界ではバターや小麦粉など主要原材料の価格が大きく上昇しています。バターは特に乳製品の価格上昇に影響を受けやすく、これが製造コストを押し上げました。
ルーベラの風味を支えているラングドシャ生地には、上質なバターや小麦粉が欠かせないため、価格の上昇が製造維持に大きな影響を与えたと考えられます。
輸送コストの増加
輸送コストの増加もまた、終売の一因として挙げられます。
国際的な物流のコストが増加し、国内の流通コストにも影響が及んでいる状況が続いています。これにより、商品の輸送・流通にかかる経費も上昇し、販売価格の維持が難しくなったと推測されます。
消費者の負担を増やさずに安定供給することが難しくなったことで、やむを得ず終売を決断したようです。
ルーベラの代替品「ラングロール」の特徴と違い
ルーベラが販売終了となった現在、その代替品として「ラングロール」が登場しています。
ラングロールもルーベラに似た細長い形状で、ラングドシャ生地を使った軽やかな食感が特徴のクッキーです。
ルーベラファンにも親しみやすい仕上がりになっているものの、材料やサイズにはいくつかの違いが見られます。
使用材料の違い
- ルーベラ:小麦粉、砂糖、マーガリン、卵白、バター、アーモンドパウダー、加糖脱脂練乳、食塩、香料、乳化剤(大豆由来)が使用されていました。
- ラングロール:バターはオランダやフランスから調達され、マーガリンではなくバターを主に使用しています。この変更により、より濃厚な香りが楽しめるようになっています。
ルーベラはマーガリンが使われていたのに対し、ラングロールはバターが中心です。バターの風味が強調されていることで、リッチな味わいが楽しめます。
サイズと形状の違い
ルーベラは長さ約8.8cm、直径1.5cmの細長い形状が特徴でした。
一方、ラングロールは長さ11.5cmとやや長く、直径は非公表ながらもルーベラに比べて若干細めです。
ルーベラに比べて少し食べ応えのあるサイズですが、サクサクとした軽い食感は共通しており、ルーベラファンも満足できる仕様となっています。
ルーベラにまつわる噂や質問について
ファンの間で囁かれる「ルーベラのアソート復活」説の真相
ルーベラが終売になった今も、アソートパックでの再登場を期待する声が根強くあります。特に、ファミリーマートなどのコンビニエンスストアで販売される「ブルボンアソートパック」には、ルーベラが含まれるのではないかという噂がたびたび浮上しました。
実際のところは?
ブルボンのアソートパックには、2024年現在、ルーベラは含まれていないようです。
現在も販売されているブルボンのアソートパックには、「ルマンド」や「バームロール」といった他の定番商品が含まれており、ルーベラはラインナップに含まれていません。
ファンにとっては残念な事実ですが、これまでの噂の根拠はブルボンの公式サイトの情報と異なることが確認されています。
ルーベラに関するよくある質問
ルーベラの販売終了に伴い、よくある質問をまとめました。
ルーベラはどこで買えるのか?
2022年の販売終了以来、ルーベラは公式に製造・販売されていないため、通常の店舗やオンラインショップで購入することは難しい状況です。
稀にオークションサイトや中古品の取扱サイトで目にすることもありますが、食品の鮮度や衛生管理の問題から、購入を推奨できる状況ではありません。
ルーベラと似た味を楽しめるお菓子はある?
ルーベラと同様にラングドシャ生地を使用したお菓子として、「ラングロール」が販売されています。サクサクとした軽い食感やバターの香りが共通しており、ルーベラに近い風味を楽しむことができます。
また、同じブルボン製品の「ルマンド」もサクサク感が楽しめるため、ルーベラの代替として好まれることが多いです。
まとめ:ルーベラ販売終了が意味することと今後の展望
久しぶりにブルボンのルーベラが食べたいな〜と思ってスーパーはしごしたけど売ってない🥺 泣きそう🥲
贅沢ラングドールちゅうのがあって、パワーアップしたルーベラと思えばいい❓️ pic.twitter.com/6BKzNwmogn
— きよぴー (@GinchanMaromayu) November 15, 2024
ブルボンは創業以来、多くのロングセラー商品を世に送り出してきましたが、時代の変化や原材料の調達コストの影響により、終売に至る製品も増えています。
ルーベラの終売は、現在の経済状況や環境問題が食品業界に与える影響を反映したものであり、多くの人々が愛した商品が時代の変化によって市場から姿を消してしまう現実を象徴しています。
ルーベラに代わる商品としてのラングロールは、新しい味わいでありながらも、ルーベラの風味を引き継ぐ商品として評価を受けています。
ファンにとっては少し物足りなさがあるかもしれませんが、ブルボンの長い伝統に裏付けされた品質で、これからも多くの人に愛され続けることでしょう。
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