突然、「+80」から始まる見知らぬ番号からの着信があったら、どうしますか？つい気になって折り返したくなるかもしれませんが、それは詐欺の罠かもしれません。近年、国際電話詐欺が増加しており、特に不審な番号からの着信には注意が必要です。
この記事では、「+80」やその他の怪しい国際電話番号について、どのように対処すべきか詳しく解説します。
「+80」から始まる番号は何？存在しない国際電話番号に要注意
まず、「+80」から始まる国際電話番号は存在しないため、このような番号からの着信は非常に怪しいです。通常、国際電話には各国ごとの国番号が付与されており、例えば日本は「+81」、アメリカは「+1」、中国は「+86」などが使われます。しかし、「+80」という国番号は公式には存在しないため、このような番号からの着信は詐欺の可能性が高いです。
こうした詐欺の手口は、電話番号を偽装しているケースがほとんどです。詐欺グループは安価な海外回線を利用し、日本にいる人々に対してランダムに電話をかけています。彼らは、国際フリーフォンや架空の電話番号を使用し、実際には存在しない国番号で電話をかけることで、相手を混乱させ、通話料を騙し取ろうとします。
特に注意が必要なのは、これらの電話は「ワン切り」や「通話中にすぐ切れる」などの特徴があることです。これにより、受け手が「折り返さなければ」と思い込ませ、高額な通話料を請求する罠に誘い込むのです。こうした不審な着信には、決して折り返し電話をしないようにしましょう。
国際電話詐欺の手口とその対策
国際電話詐欺にはさまざまな手口があります。警視庁が発表している詐欺の手口の一部を紹介します。
- 振り込め詐欺: 「お金を振り込んでほしい」と頼んでくる手口です。突然、見知らぬ番号から「税金が未納だ」「身内が事故を起こした」などと連絡があり、指定された口座に振り込みを要求されることがあります。
- 還付金詐欺: 「医療費の還付金がある」「宝くじに当選した」といった名目で、個人情報や銀行口座情報を聞き出そうとします。還付金を受け取るために手続きをすると、逆にお金を騙し取られる場合があります。
- アンケート詐欺: アンケートを装い、個人情報を収集する手口です。「あなたの意見を聞かせてください」と誘導し、名前や住所、電話番号などを聞き出し、後々詐欺に利用されることがあります。
これらの詐欺の共通点は、相手が何らかの形でお金や個人情報を引き出そうとしていることです。ですから、知らない番号や不審な国際電話からの着信があった場合は、すぐに応答しないことが最善の防御策です。
知らない番号からの着信への対応方法
では、不審な国際電話や「+80」からの着信に対して、どう対応すれば良いのでしょうか？まず、最も重要なのは、知らない番号からの着信には基本的に出ないことです。特に「+80」や「+675」など、見慣れない国番号からの着信は、ほぼ間違いなく詐欺の可能性があります。
もし、うっかり電話に出てしまったり、間違って折り返してしまった場合は、通話時間をできるだけ短くすることが重要です。詐欺の手口として、通話時間が長引くほど高額な通話料が発生することがあります。通話を続けてしまうと、驚くほど高額な請求が来ることもあるので、すぐに電話を切り、相手と接触を避けることが大切です。
また、電話がかかってきた番号をインターネットで検索してみるのも良い方法です。詐欺に使われる番号は、既に他の被害者が報告していることが多いため、簡単に詐欺電話かどうかを確認できます。さらに、着信拒否設定を利用して、その番号からの再度の着信を防ぐのも効果的です。
まとめ：不審な国際電話に対する意識を高めよう
国際電話詐欺は、日々手口を変えながら私たちの生活に忍び寄っています。特に、存在しない国番号からの着信は、詐欺の可能性が極めて高いことを覚えておきましょう。知らない番号からの電話には出ないこと、不審な着信があったら無視することが最も安全です。万が一、詐欺に遭ってしまった場合は、速やかに警察や通信会社に相談するようにしましょう。
私たち一人ひとりが警戒心を持ち、怪しい電話には慎重に対応することで、詐欺被害を未然に防ぐことができます。日常の中で、国際電話詐欺への意識を高め、安全な生活を送りましょう。
コメント