多くの人は、職場で働きながら周囲との人間関係に気を配りつつ、日々の業務をこなしており、その中でも1日の大半を過ごす職場では、良好な人間関係を保ちたいと思うのは当然のことです。
しかし、時には「この人のこういう行動が許せない」と感じてしまい、その人との接触が苦痛になることもあります。また、一生懸命に働いているつもりなのに、なぜか周囲から嫌われてしまうということもあるでしょう。
今回は私の経験から、職場での人間関係において「この人はちょっと…」と思われがちな行動パターンについて解説します。
職場で嫌われる人の行動パターンとは?
職場での何気ない会話や行動の積み重ねから、結果的に気づいたは時にはいつの間にか、周囲から嫌われていた…
いくら本人にとっては悪気はなくても、周囲にとってはそれは嫌だなと感じた結果、嫌われてしまっていた、ということって、あるのではないでしょうか?
ではどういった人が嫌われてしまうのか?それぞれ様々な理由はあるとは思いますが、ここでは二つの行動パターンをあげてみたいと思います。
自分中心の会話をする人
仕事の合間に軽い会話を交わすことが多い中、よほど親しい間柄ではない限り、踏み込んだ話題には注意が必要です。
例えば、普段から男性の話をしない独身の女性社員に対して「誰かいい人を紹介しましょうか?」と提案するのはどうでしょうか。もし相手がそのような話題に関心を持っていなければ、それは「余計なお世話」と感じられることもあります。
もちろん聞かれた相手が普段から「いい人を紹介してほしい」と周囲に頼んでいれば別ですが、そうでなければこれは相手に対して不適切な話題です。
こういったことから、相手が興味を持っているとは限らないテーマを持ち出すことは、時に相手に不快感を与える可能性があります。特にデリケートな話題、例えば結婚や子どもに関する話題は避けるべきです。自分にとって当たり前のことでも、相手が同じように感じるとは限りません。
会話をしていて「楽しい」と感じる瞬間は、相手と共感し、共通の話題を持っているときです。しかし、相手が興味を持たない話題を振ってしまうと、会話は一方通行になり、相手に「面白くない」と思わせる原因になります。
女性の中には自分の子どもの話題を頻繁にする人がいますが、結婚していない人や子どもがいない人には共感できず、つまらないと感じることが多いのです。
空気が読めない人
職場での会話は内容もですが、話しかけるタイミングも重要です。自分が暇だからといって、相手が忙しいときに話しかけるのはよくありません。
例えば、相手が仕事に集中しているにもかかわらず、どうでもいい話題を持ちかけてくる人がいますが、このような人は、自分を基準にして行動し、相手の状況をまったく考慮しません。
よって結果的に「空気が読めない人」として嫌われてしまうことが多いです。
仕事の合間にリラックスするためのおしゃべりは大切ですが、それが適切なタイミングでなければ、周囲に不快感を与える原因になります。特に仕事に忙しい同僚に対して、どうでもいい話題で話しかけることは避けましょう。
以上のことから大事なのは、相手に配慮した会話の内容、そして周囲の状況をしっかりと観察し、話しかけるタイミングを見極める。そうすることで、楽しい会話を続けることができ、職場の雰囲気を和らげる役割を果たすことができます。
新人社員が先輩に嫌われる行動とは?
新人社員に対しては、基本的に優しく接したいと思うものですが、時には「この新人はダメだ」と思われることもあります。
例えば、以下のような行動を取る新人は、次第に周囲から嫌われ、孤立する可能性が高くなります。
- 教えてもらっているのに謙虚さがなく、一生懸命さが伝わらない
- まだ仕事を覚えていない段階で、自分の都合で休みを主張する
- 何も知らないのに、他の社員や会社について悪口を言う
特に入社直後に自分の条件を主張する新人は、周囲に良い印象を与えません。「この日は旅行に行くので休みたい」「遊びに行くのでこの時間までに帰りたい」といったプライベートを重視した要求を繰り返すと、周囲から「この人は仕事に対して誠実ではない」と思われてしまいます。
また、重要な業務があるにもかかわらず、具合が悪いなどよほどの理由がなく、さっさと帰ってしまうと、他の社員がその分の仕事を引き受けなければならず、結果的に職場の人間関係が悪化する原因になります。
さらに、教えられたことをすぐにメモに取らない新人も「覚える気がない」と思われてしまいます。
先輩社員は、後輩が一生懸命に仕事を覚えようとしている姿を見て、可愛がるようになるので、新人は積極的に質問をし、覚えようとする姿勢を見せることが大切です。
部下をフォローできない上司は嫌われる
役職が上がるということは、単に仕事ができるだけでなく、部下の状況を把握し、適切に指導できる力が求められます。
しかし、中には残念ながら部下の面倒を見ず、上司としての役割を果たせていない人もいます。
以下のような上司は、部下からの信頼を失い、最終的には「ダメ上司」として嫌われてしまいます。
- トラブルが起きてもフォローせず、部下を放置する
- 質問されても適切に対応せず、答えをはぐらかす
- 自分の仕事をせず、ただ愚痴を言うだけ
部下が困っているときにフォローしない上司は、信頼されません。特に問題が発生した際に何の対応もしない上司は、「上司としての役割を果たしていない」と判断され、部下から敬遠されることが多いです。
また、部下と同じレベルで愚痴を言い合う上司も問題です。上司には問題を解決する能力が求められるため、ただ愚痴を言っているだけでは信頼を失います。
さらに、部下の業務内容や優先順位を把握していない上司は、部下から「仕事ができない」と見なされてしまいます。上司としての立場にある以上、部下の動きを常に把握し、的確な指示を出すことが求められます。
職場で嫌われる人はどんな人?まとめ
職場での人間関係は、業務の効率やメンタルヘルスに大きな影響を与えます。自分本位な行動や、相手の状況を考えない態度は、周囲から嫌われる原因となります。
逆に、相手の立場を尊重し、状況を把握しながら行動する人は、信頼されやすくなります。職場で円滑な関係を築くためには、相手に対する思いやりを持ち、常に周囲の状況を観察することが重要です。
そして職場での人間関係を良好に保つためには、周囲と調和を図り、適切なタイミングでのコミュニケーションを心がけることが必要です。
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