長年多くの家庭に愛され続けてきたマーガリン「ラーマ バターの風味」が、2024年3月末をもって製造・販売を終了しました。
このニュースは、バターのような濃厚な風味を好んで愛用していた多くの消費者にとって、大きな衝撃を与えました。
マーガリン市場の縮小が背景にあるとされていますが、惜しまれる声が止むことはありません。
この記事では、ラーマ バターの風味の歴史や特徴、終了の理由、消費者の声、さらには代替品に関する情報まで、詳しくご紹介します。
ラーマ バターの風味とは?その歴史と特徴
最後のラーマバターの風味を開封するよ… pic.twitter.com/IXVbDuhNhJ
— meeco (@meemi2010) August 11, 2024
「ラーマ バターの風味」は、1966年に発売されたJ-オイルミルズの家庭用マーガリンの一つで、その歴史は実に57年にも及びます。発売以来、多くの家庭の食卓で愛され続け、朝食や料理、お菓子作りなど、幅広い用途で活用されてきました。
その最大の魅力は、「バターよりもバターらしい」と評されるほどの濃厚な風味。以下に、その主な特徴を挙げてみます。
- 濃厚なバター風味
名前の通り、バターに近い豊かなコクと香りを楽しめるのが最大の特徴です。特にパンに塗るとその風味が際立ち、トースト好きのユーザーから高い評価を得ていました。 - 冷蔵庫からすぐ使える柔らかさ
冷蔵庫に保管していても硬くならず、出した直後でも軽い力で塗れる点が便利でした。この柔らかさは、忙しい朝に時間をかけずに使えるという点で、特に高い評価を受けていました。 - 幅広い用途
朝食のトーストに限らず、料理やお菓子作りにも最適でした。例えば、炒め物やパスタの仕上げに使ったり、ケーキやクッキーの生地に混ぜたりと、その活躍の場は非常に広かったと言えます。 - 手頃な価格
コストパフォーマンスの良さも、ラーマ バターの風味が長年親しまれた理由の一つです。本格的なバターの味わいを、比較的安価に楽しめる点が消費者から支持されていました。
こうした特徴を持つラーマ バターの風味は、家庭の味を支える存在として、多くの人々に親しまれてきました。
なぜ販売終了に?その背景を詳しく解説
株式会社J-オイルミルズ「家庭用マーガリン類事業※終了のお知らせ」
終売対象商品
①「ラーマ® バターの風味300g」
②「ラーマ® ベーシック350g」
◆最終出荷日 2024年3月末https://t.co/MiaSjjCyG3 pic.twitter.com/IwxZdPnUjd— 片和埜透如 (カタワノトウニョウ) (@GEDOW) November 11, 2023
ラーマ バターの風味の販売終了が発表されたのは、2023年11月。J-オイルミルズは「2024年3月末をもって、家庭用マーガリン『ラーマ』の製造・販売を終了する」と公式に発表しました。
販売終了に至った背景には、以下の理由があります。
- 製造設備の老朽化
製造を担っていた静岡事業所の設備が老朽化し、これ以上の稼働が難しくなったことが一因とされています。設備を更新するには多額の投資が必要ですが、市場縮小の現状を踏まえると、その選択は困難だったようです。 - マーガリン市場の縮小
家庭用マーガリン市場は、ここ20年で約半分に縮小しています。消費者の健康志向の高まりや、マーガリンの代わりにバターや他のスプレッドが選ばれるようになったことが原因の一つです。ラーマのシェアは約10%でしたが、市場全体の縮小が事業撤退の大きな決断を後押ししました。
これらの要因が重なり、57年続いたラーマブランドの歴史に幕を下ろすこととなったのです。
消費者の声:「代替品が見つからない」との嘆き
明治 コクと香りのバター風味ソフト…、これは全然ラーマの代替にはならなかった。ファストスプレットじゃfダメなんだろうな。雪印❄よりの味でした。 #マーガリン #ラーマ #ラーマ難民 pic.twitter.com/XcQdevmzgK
— con_cya(♪) (@con_cya_m) June 16, 2024
ラーマ バターの風味の販売終了が発表されると、多くの愛用者から惜しむ声が寄せられました。特に、以下のような意見が目立ちます。
- 「バターのような風味と塩気が絶妙で、朝食には欠かせなかった」
- 「他の商品を試してみたけど、ラーマの味わいには到底及ばない」
- 「塗りやすさと味のバランスが完璧だったのに、残念」
また、代替品を探している人も多く、SNSや口コミサイトでは以下のような話題が飛び交っています。
- セブンプレミアム「かろやかソフト」
一部の消費者から、ラーマ バターの風味に似ているとの声が上がっています。バター風味のマーガリンとして、試してみる価値があるかもしれません。 - 他メーカーのバター風味スプレッド
明治や雪印など、他メーカーの製品も試されているようですが、ラーマ独特の風味を再現できる商品はなかなか見つからないとの意見が多いようです。
再販を望む声と今後の選択肢
ラーマ バターの風味の再販を求める声も根強く存在しています。一部の愛用者は、再び製造が開始されることを願い、SNSや署名活動を行う動きも見られます。
しかし現時点では再販の予定はなく、ユーザーとしては新たな選択肢を見つける必要があります。
最近では、バター風味にこだわったスプレッドやマーガリンが他メーカーから続々と登場しており、これらを試すことで新たな楽しみを見つけることもできるでしょう。
まとめ:惜しまれる「ラーマ バターの風味」
我が家(主に嫁さん)に
激震が走りました
結婚してから嫁さんが愛用していた
「ラーマ バターの風味」が生産終了
しかもJオイルミルズがマーガリン事業から撤退
スーパーで手軽に入手でき嫁さんの好みに合うマーガリン探しの旅が始まりました😅 pic.twitter.com/YK3xgdSHVV— はむへ~ (@hamuhe_) June 15, 2024
ラーマ バターの風味は、その独特の濃厚な味わいと手軽さで、多くの家庭に親しまれてきた製品です。その販売終了は多くの人々にとって残念なニュースですが、代替品や新しい製品を試すことで、次の楽しみを見つけることも可能です。
今後もマーガリン市場には変化が続くと予想されますが、「ラーマ バターの風味」がもたらしてくれた喜びを忘れず、新たな朝食のパートナーを見つけていきましょう。
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